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【医師監修】【初心者におすすめ】オンライン診療を徹底解説!目的別アプリの選び方や料金について

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この記事のポイント
  • 目的別にオンライン診療のアプリを紹介
  • 各アプリの特長・対応領域・診療の流れがわかる
  • 保険適用の有無や自費診療の費用相場も解説

オンライン診療は、自宅に居ながら医師の診察が受けられる大変利便性の高いサービスだ。

利用者は増加傾向にあり、それに応じてオンライン診療に対応する医院も増えてきている。

多くのオンライン診療では、専用のアプリケーションを通して予約・診察・会計を行う。

アプリは、利用者と医療機関をつなぐ架け橋だ。アプリによって、つながる医療機関の幅や操作性・サービス内容に違いがあるため、自分が使いやすいと感じるものを選んでほしい。

当記事ではオンライン診療の仕組みや特徴をおさらいしながら、初めて利用する人にも配慮された設計のアプリを受診の目的別にまとめて紹介。

また、アプリ選びのポイントや費用の考え方など知っておきたい情報も分かりやすく解説していく。

オンライン診療に興味のある人は、ぜひ最後まで読んで参考にしてほしい。

監修者情報
田中 志昂 院長

監修者: 田中 志昂

医師・院長
まるごと在宅ケアクリニック

埼玉医科大学卒業。青梅市総合病院初期臨床研修を経て、東京慈恵会医科大学耳鼻咽喉科学教室に入局。『医療法人ゆうの森たんぽぽクリニック』、『三田在宅診療クリニック』に勤務。2020年7月に『まるごと在宅ケアクリニック』を開院。

目次

オンライン診療とは?仕組みとメリット・デメリット

まずは、オンライン診療とはどのようなものなのかおさらいしよう。

実際に病院へ通院することとどのような違いがあるのかを知り、メリット・デメリットを理解することで、自身のライフスタイルに合っているかどうか正しく判断できるだろう。

3つの項目に分けて解説する。

オンライン診療の仕組み・通院との違い

オンライン診療とは、インターネットを通して医師の診察や薬剤の処方を受ける遠隔医療サービスだ。

パソコンだけでなく、スマートフォンやタブレット端末からでも診察が受けられる。

オンライン診療の概要
  • 画面を通して医師と話をし診察を受ける
  • 必要に応じて薬の処方を受ける
  • 医院と連携した薬局からの薬剤配送サービスもある
  • その際はオンライン上で薬剤師からの服薬指導を受ける

近年では、予約・診察・支払いまでを一つのアプリケーション内で完結できるサービスも多く、その利便性の高さが高く評価されている。

「体調が悪くて病院まで行くのが困難…」「病院へ出向く時間がとれない…」「病院を受診していることを周囲に知られたくない…」など、オンライン診療を利用する人の理由は様々だ。

待ち時間や移動の手間をかけずに医師の診察が受けられる一方で、オンライン診療では触診や聴診器を使った肺音・心音の確認ができないなど行為が限定される。

そのため厚生労働省では、適切な診断・適切な処置を行うためにも「オンライン診療は、対面診療と適切に組み合わせ実施することが基本」との見解を示している。

また、発生する料金についても対面診療とオンライン診療では多少仕組みが異なる部分がある。

この点については「オンライン診療にかかる費用と保険適用の仕組み」にて後述しているので合わせて参考にしてほしい。

オンライン診療についてのメリット・デメリット

オンライン診療についてより知識を深めるため、メリットとデメリットどちらも正しく理解しておくことが大切だ。

それぞれ解説する。

メリット

オンライン診療には大きく分けて4つのメリットがある。

  • 自宅や滞在先など場所を問わず診察が受けられる
  • ライフスタイルに合わせて受診時間を選びやすい
  • 待ち時間がない
  • 専門的な診療科目など遠方まで足を運ばず診察が受けられる

家から出ずとも医師の診察・必要に応じた薬の処方が受けられるのは、オンライン診療最大のメリットだ。

もちろん、インターネットを使える環境下であれば車の中や滞在先など、場所は問わない。

また、専門性の高い診療科目が生活圏内にない場合でも、オンライン診療であれば居住地を問わず診療が受けられる。

診療時間の幅も広く、スキマ時間や仕事終わりなどライフスタイルに合わせた受診が叶うのも嬉しいポイントだ。

「近所の病院は17時や18時までしかやっていない…」という人は、夜間帯の診察にも対応しているオンライン診療を探してみるのも良いだろう。

また、病院・薬局での待ち時間が発生しない点もメリットだ。時間の節約になるのはもちろん、自身が感染を広げてしまう心配もなく、待合室で別の病気に罹患するリスクも回避できるだろう。

デメリット

オンライン診療の受診を検討している人が知っておくべき注意点は以下の4つだ。

  • 全ての疾患に対応している訳ではない
  • 初診では薬の処方が受けられないケースもある
  • 安定した通信環境が必須
  • 電子機器の操作や電子決済に慣れていない人には難易度が高い

冒頭でも解説したように、オンライン診療では実施できる医療行為や医師が得られる情報に限界がある。

目視による容態の確認、触診や聴診、レントゲン撮影、精密検査など、画面越しではできないことも多く、点滴や注射といった処置も受けられない。

そのため、オンライン診療を理由に医師が処方すべきでないと判断する薬や、オンライン診療だけでは診断が難しい疾患もあり、対面診療とは異なるルールの中での診察・処方に留まるという点は理解しておく必要がある。

厚生労働省が発表した指針では、「オンライン診療では、可能な限り多くの診療情報を得るために、リアルタイムの視覚及び聴覚の情報を含む情報通信手段を採用すること。」と明記されている。

そのため、所謂テレビ電話のスタイルで医師の診察を受けることになるため、安定した通信環境が必須となるのだ。

場合によっては、通信料の負担が発生する点にも注意が必要である。

田中医師

オンライン診療は便利ですが、触診や検査ができない限界もあります。症状によっては対面診療が必要になること、対面診療と適切に組み合わせて利用することが大切だと覚えておきましょう。

なぜ今、オンライン診療が選ばれているのか

オンライン診療のスタートは「離島など医療環境が十分に整っていない地域に住む人にも、医療の質の格差をなくし必要に応じた適切な医療を受けられるように」と始まった遠隔診療だ。

新型コロナウイルス感染症の流行や、多忙な社会、ネットの普及に伴い都市部から郊外に人が流れたことなど、様々な要因からオンライン診療のニーズは増加傾向にある。

厚生労働省が発表した”保険医療2035”(平成27年6月9日公表)では、保険医療システムについて以下のように提言されている。

  • 患者一人ひとりが自らの医療の選択に主体的に参加・協働(23ページ)
  • 個人の人生や医療における選択や意思決定を支えるケアの支援が確立・普及している(23ページ)
  • 社会から取りこぼされる人々を生じさせない(11ページ)
  • 必要な保健医療は確保しつつ質と効率の向上を絶え間なく目指す時代への転換(10ページ)

これらを実現させるためにも、国はオンライン診療の適切な活用・普及に向けて様々な活動を続けている。

目的別オンライン診療アプリ

一言で「オンライン診療アプリ」といっても、どのようなニーズに対応できるかという点では各社違いが出る。

そこで、8つの受診ニーズに分けて具体的にどのようなオンライン診療アプリがあるのかを紹介していく。

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目的アプリ名
病院を検索して受診したい人CLINICS(クリニクス)、アイメッド
ピル処方や婦人科相談をしたい女性smaluna(スマルナ)、メデリピル、anypill(エニピル)
小児科診療を受けたい人ファストドクター、SOKUYAKU、キッズドクター
メディカルダイエットを始めたい人DMMオンラインクリニック、クリニックフォア、デジタルクリニックグループ
不眠症や睡眠の悩みがある人DMMオンラインクリニック
AGA・FAGAに悩んでいる人DMMオンラインクリニック、クリニックフォア、AGAスキンクリニック、Oops HAIR(ウープスヘア)
ED(勃起不全)に悩んでいる人DMMオンラインクリニック、クリニックフォア、イーライフ
急な体調不良・救急対応クリニックフォア、ファストドクター、SOKUYAKU

それぞれのアプリについて詳しく解説する。

病院を検索して受診したい人向けのオンライン診療アプリ

オンライン診療アプリは大きく分けて2つの種類がある。

1つ目は医療機関が提供しているアプリで、アプリを通して診察の予約を取ってオンラインで受診するというもの。

2つ目はアプリを通して提携の医療機関を検索するというもので、自分で医療機関を選んで受診へと進んでいくというもの。

ここでは、後者のオンライン診療アプリを2つ紹介する。

CLINICS(クリニクス)

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特徴・CLINICSのダウンロード、利用料はいずれも無料
・検索方法が充実 受診先探しを手厚くサポート
・薬局検索やオンライン服薬指導にも対応※一部医療機関を除く
診療科目28種類
対応時間24時間(診察時間などは受診する医療機関により異なる)
決済方法クレジットカード(VISA、MasterCard 、AmericanExpress、JCB、DinersClub、Discover)
医療費以外にかかる費用受診する医療機関により異なる
運営元株式会社メドレー
東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー 13F

CLINICSは「あなたの通院をサポートするオンライン診療・服薬指導アプリ」というキャッチフレーズの元、地域や診療科などの条件を細かく設定でき、目的に応じた受診先を検索しやすいのが特徴だ。

地域や診療科、時間帯や曜日の希望といったニーズからの絞り込みはもちろん、受診科の提案が受けられる「症状チェッカー※」もある。

  • (医師による診断の代替ではなく、病院の提案をサポートする手段)
  • 服用には個人差があり、体質によって副作用(吐き気、頭痛、血栓症など)が現れる場合があります。医師の説明をよく理解した上でご判断ください。

アイメッド

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特徴・病院検索~オンライン診療までひとつで完結。医療機関総合アプリ
・健康や美容に関するコラムなどコンテンツが充実
診療科目約77種類(2025年4月時点)
対応時間24時間(診察時間などは受診する医療機関により異なる)
決済方法クレジットカード(VISA、MasterCard 、AmericanExpress、JCB、DinersClub)
医療費以外にかかる費用受診する医療機関により異なる
運営元株式会社アイメッド
東京都中野区中央5−8−1朝日生命新中野ビル5階

アイメッドでは、全国各地の病院検索に対応。「オンライン診療予約」「来院診療予約」に対応した病院探しはもちろん、いずれにも該当しない病院であっても病院の詳細な情報を収集できる。

2025年4月時点での医療機関掲載数は約15万6,000件にものぼり、ニーズに合わせた病院の検索と予約に役立つアプリとなっている。

また、アプリ以外にもブラウザ版での利用にも対応している。

ピル処方や婦人科相談をしたい女性向けのオンライン診療アプリ

婦人科系の相談や薬の処方を希望している人は、女性向けに特化したオンライン診療アプリを使ってみるのも良いだろう。

女性特有のお悩みに関するコラム記事やサポート体制が整っているアプリが多く、プライバシーへの配慮などきめ細やかな対応が魅力だ。

以下で紹介する3つのアプリは、いずれもピル処方や避妊相談を中心とするサービスだ。これらは保険外の自由診療に該当するケースが多い。

smaluna(スマルナ)

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特徴・24時間365日診察可能
・スマルナ医療相談室によるチャットサポートあり
・プラン化されたピル処方
診療科目4種類(ピル処方、メディカルダイエット、メディカルスキンケア、女性AGA)
対応時間24時間(診察時間などは受診する医療機関により異なる)
決済方法クレジットカード(VISA、MasterCard 、AmericanExpress、JCB、DinersClub)
atone翌月払い(コンビニ、口座振替)
医療費以外にかかる費用配送料:税込550円(プランによっては無料となる場合あり)
運営元株式会社ネクイノ
大阪市北区曽根崎新地1-13-22 御堂筋フロンティア WeWork

smaluna(スマルナ)では、プラン化されたピル処方が受けられるのが特徴だ。

取り扱いのあるピルは超低用量~アフターピルまで幅広く、13種類の中から医師の判断で処方内容が変わってくる。

助産師や薬剤師がチャットで相談にのってくれるサービスが24時間365日無料で利用できるなど、オンラインによるピル処方が初めての人にも配慮された設計だ。

  • 服用には個人差があり、体質によって副作用(吐き気、頭痛、血栓症など)が現れる場合があります。医師の説明をよく理解した上でご判断ください。

メデリピル

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特徴・オンラインピル処方に特化
・アプリ内の服薬管理カレンダーが便利
・ピルやカラダに関する情報冊子が定期的に届き知識が身に付く
診療科目ピル処方及び生理相談
対応時間24時間(診察時間などは受診する医療機関により異なる)
決済方法クレジットカード(VISA、MasterCard 、AmericanExpress、JCB、DinersClub、Discover)
キャリア決済(auかんたん決済、ソフトバンクまとめて支払い)
atone、後払いペイディ、NP後払い、Amazon Pay
医療費以外にかかる費用配送料:税込550円(プランによっては無料となる場合あり)
運営元mederi株式会社
〒153-0044 東京都目黒区大橋2-22-6 唐木ビル5F

メデリピルでは14種類のピルを取り扱い、患者さんのニーズや医師の判断に沿って自分にあったピルの処方が受けられる。

おまとめ購入での割引プランや継続利用での割引制度など、続けやすい制度が整っているのも特徴だ。

  • 服用には個人差があり、体質によって副作用(吐き気、頭痛、血栓症など)が現れる場合があります。医師の説明をよく理解した上でご判断ください。

anypill(エニピル)

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特徴・24時間いつでも診療
・痛み止め、吐き気止め、むくみ止めの追加処方も可能
診療科目ピル処方及び生理・避妊相談
対応時間24時間(診察時間などは受診する医療機関により異なる)
決済方法クレジットカード(VISA、MasterCard 、AmericanExpress、JCB)
コンビニ払い、銀行振込、LINE Pay、代金引換
医療費以外にかかる費用配送料:税込550円
システム利用料:税込3,300円
後払い手数料:税込340円(それぞれプランによっては無料となる場合あり)
運営元株式会社サルース
東京都渋谷区桜丘町1番1号 渋谷サクラステージ SHIBUYAタワー 21階

anypill(エニピル)は事前予約なしでも利用でき、思い立った時にすぐ受診できるのが特徴だ。もちろん、診療時間を事前に予約しておくことも可能。

公式LINEを通したピル、生理、避妊相談サービスによるアフターフォローも受けられる。

  • 服用には個人差があり、体質によって副作用(吐き気、頭痛、血栓症など)が現れる場合があります。医師の説明をよく理解した上でご判断ください。
田中医師

ピルのような医薬品には、効果だけでなく副作用のリスクも伴います。オンラインであっても、必ず医師の説明をよく聞き、ご自身の体質や健康状態を正直に伝え、納得した上で処方を受けるようにしてくださいね。

小児科診療を受けたい人向けのオンライン診療アプリ

子どもを連れての病院受診に不安のある人や、診察以外の時間は安静にさせてあげたいと感じる親御さんは多いだろう。

そんな時に便利なのが、小児科診療にも対応したオンライン診療アプリだ。

保険適用の診療であれば、地域の医療費助成制度の適用も可能で、費用負担をおさえての受診も可能となっている。

ファストドクター

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特徴・緊急性に応じて119番案内や往診、対面診療の手配にも対応
・4,800名以上の医師が勤務 研修医は所属していない
診療科目内科、小児科、心療内科、精神科 など
対応時間小児科:24時間365日対応
決済方法クレジットカード(VISA、MasterCard 、AmericanExpress、DinersClub)
NP後払い
医療費以外にかかる費用配送料:1,034円~(地域により異なる)
後払い手数料:税込277円
システム利用料:330円
運営元ファストドクター株式会社
東京都渋谷区恵比寿4丁目20-3恵比寿ガーデンプレイスタワー32階

ファストドクターでは、インフルエンザや溶連菌といった流行性疾患から、風邪症状、花粉症など子どもの幅広い疾患に対応。

他にも、こどもの発達相談や子育ての悩みについて話をきいてもらいたい人へのメディカルカウンセリングサービスもある。

SOKUYAKU

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特徴・47都道府県で薬の当日配送に対応
・希望のクリニックを探してオンライン受診予約を取るスタイル
・操作に困った時は専門のスタッフが電話やメールでサポート
診療科目40種類以上
対応時間24時間(診察時間などは受診する医療機関により異なる)
決済方法クレジットカード(VISA、MasterCard 、AmericanExpress、JCB、DinersClub、Discover)
デビットカード、コンビニ後払い
医療費以外にかかる費用サービス利用料:税込275円
当日配送料:税込660円~(地域により異なる)
翌日配送料:税込560円~(地域により異なる)
運営元ジェイフロンティア株式会社
東京都渋谷区桜丘町9-8 KN 渋谷3 4階

SOKUYAKUでは、全国のオンライン診療に対応した病院の中から自分が受診したい医療機関を選んで予約・受診を行うスタイルのサービスを提供している。

キッズドクター

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特徴・チャットによる看護師への相談サービスあり
・平日朝は6時から、夜は24時まで診療
・子どもに特化したオンライン診療サービス
診療科目小児内科、外科、皮膚科
対応時間平日:6:00~16:00、18:00~24:00
土日祝日:8:00~24:00
決済方法クレジットカード(VISA、MasterCard 、AmericanExpress、JCB、DinersClub、Discover)
医療費以外にかかる費用なし
運営元株式会社ノーススター
東京都港区虎ノ門3丁目2−2虎ノ門30森ビル9F

キッズドクターでは、サービス手数料等の負担がないため、対面受診と全く同じ金額の負担となる。

そのため、子ども医療費助成制度の対象となる地域・年齢条件に当てはまる場合には、自己負担額が0円となるケースも。詳細は、自治体の制度を確認してほしい。

薬の配送サービスは行っていないため、自身で最寄りの調剤薬局に出向いて薬を受け取る必要がある。

メディカルダイエットを始めたい人向けのオンライン診療アプリ

メディカルダイエットとは、医師の診察を通じた医学的管理のもとでの痩身を支援するというもので、医療ダイエットや医療痩身とも呼ばれる。

メディカルダイエットは自由診療(保険適用外)に該当し、治療費は全額自己負担となります。費用や治療内容、副作用については医師からの説明を受けたうえで判断してください。

DMMオンラインクリニック

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特徴・自由診療の幅広い科目に対応
・情報セキュリティマネジメントの国際規格に基づく認証を取得
診療科目15種類
対応時間24時間
決済方法クレジットカード(VISA、AmericanExpress、JCB、DinersClub)
DMMポイント、PayPay
薬代以外にかかる費用配送料:税込550円
運営元合同会社DMM.com
東京都港区六本木三丁目2番1号住友不動産六本木グランドタワー24階

クリニックフォア

特徴・保険診療、自由診療どちらの診療科にも対応
・LINEを通した相談サービスあり
診療科目24種類
対応時間7:00~23:30
決済方法クレジットカード(VISA、MasterCard 、AmericanExpress、JCB)
GMO後払い、代金引換、Amazon Pay
薬代以外にかかる費用送料:税込550~1,100円
診察料:1,650円
運営元医療法人社団エムズ
埼玉県さいたま市大宮区大門町2丁目118番地大宮門街4階

デジタルクリニックグループ

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特徴・保険適用外の自由診療に特化
・公式LINEを通して治療の継続・副作用などいつでも相談可
・副作用を想定した治療薬処方にも対応
診療科目25種類
対応時間24時間
決済方法クレジットカード(VISA、MasterCard 、AmericanExpress、JCB、DinersClub、Discover)
薬代以外にかかる費用診察料:税込1,650円(初回のみ)
配送料:一律550円(クール便の場合は1,100円)
後払い手数料、代引き手数料:330円
運営元デジタルクリニックグループ(一般社団法人博愛会)
東京都中央区銀座1-22-11-2

メディカルダイエットは自由診療となるため、診療報酬点数ではなく医療機関が定める薬代がメインとなる。

受診前に医療機関の案内をよく確認するようにしてほしい。

不眠症や睡眠の悩みがある人向けのオンライン診療アプリ

不眠症や眠りが浅く夜中に何度も目が覚めるなど睡眠に関するお悩みも、オンライン診療アプリで診察・必要に応じた薬の処方が受けられる項目の1つだ。

睡眠外来の受診という手もあるが、エリアによっては近場にそのような医師がいないという人も多いだろう。地域を選ばず受診が叶うのも、オンライン診療の大きなメリットだ。

DMMオンラインクリニック

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特徴・自由診療の幅広い科目に対応
・情報セキュリティマネジメントの国際規格に基づく認証を取得
診療科目15種類
対応時間24時間
決済方法クレジットカード(VISA、AmericanExpress、JCB、DinersClub)
DMMポイント、PayPay
薬代以外にかかる費用配送料:税込550円
運営元合同会社DMM.com
東京都港区六本木三丁目2番1号住友不動産六本木グランドタワー24階

DMMオンラインクリニックでは、自由診療で不眠症・睡眠障害等の治療が受けられる。

原因となる生活習慣の見直しや必要に応じて服薬による治療が行われる。具体的な症状や自身の生活習慣などについて、医師とよく話し合い改善を目指してほしい。

  • 服用には個人差があり、体質によって副作用(食欲不振、胃部不快感、悪心、腹痛、下痢など)が現れる場合があります。医師の説明をよく理解した上でご判断ください。

AGA・FAGAに悩んでいる人向けのオンライン診療アプリ

AGAとFAGAはそれぞれ「Androgenetic Alopecia(男性型脱毛症)」「Female Androgenetic Alopecia(女性型脱毛症)」の略称で、ホルモンバランスや遺伝原因で発症する脱毛症のことを指す。

診療は保険適用外の自由診療服となり、薬や有効成分の含まれたシャンプーを使用する治療が主流となっている。

  • 薬の服用・使用には個人差があり、体質によって副作用(食欲不振、抑うつ感、かゆみ、じんましん、男性機能低下(性欲減退、勃起不全、精液減少など))が現れる場合があります。医師の説明をよく理解した上でご判断ください。

DMMオンラインクリニック

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特徴・自由診療の幅広い科目に対応
・情報セキュリティマネジメントの国際規格に基づく認証を取得
診療科目15種類
対応時間24時間
決済方法クレジットカード(VISA、AmericanExpress、JCB、DinersClub)
DMMポイント、PayPay
薬代以外にかかる費用配送料:税込550円
運営元合同会社DMM.com
東京都港区六本木三丁目2番1号住友不動産六本木グランドタワー24階

クリニックフォア

特徴・保険診療、自由診療どちらの診療科にも対応
・LINEを通した相談サービスあり
診療科目24種類
対応時間7:00~23:30
決済方法クレジットカード(VISA、MasterCard 、AmericanExpress、JCB)
GMO後払い、代金引換、Amazon Pay
薬代以外にかかる費用送料:税込550~1,100円
診察料:1,650円
運営元医療法人社団エムズ
埼玉県さいたま市大宮区大門町2丁目118番地大宮門街4階

AGAスキンクリニック

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特徴・AGAスキンクリニックのオリジナル治療法
・総合フリーダイヤル完備
診療科目AGA専門
対応時間24時間(診察時間などは受診する医療機関により異なる)
決済方法クレジットカード(VISA、MasterCard、AmericanExpress、JCB、DinersClub、Discover、銀聯)
PayPay、現金、メディカルクレジット
薬代以外にかかる費用初診料、血液検査料(受診する医療機関により異なる)
運営元麻生美容クリニックグループ(略称)ABCグループ
大阪府大阪市北区中津三丁目7番3号 ビルコ3階

Oops HAIR(ウープスヘア)

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特徴・ユーザーは20代〜30代の割合が多い
・選択肢が少なくプランを比較しやすい構成
・診察はほとんどの場合5〜10分程度で終了
診療科目AGA専門
対応時間10:00~21:30
決済方法クレジットカード(VISA、MasterCard、AmericanExpress、JCB、DinersClub)
Amazon Pay、GMO後払い
薬代以外にかかる費用配送料:税込550円
後払い手数料:税込330円
運営元株式会社SQUIZ
東京都渋谷区代々木2丁目16-7 山葉ビル 7階

AGA・FAGAの治療は自由診療となるため、診療報酬点数ではなく医療機関が定める薬代がメインとなる。受診前に医療機関の案内をよく確認するようにしてほしい。

尚、AGAの治療薬とFAGAの治療薬は異なるため、身体の性別に合わせた受診が必要となる点には注意が必要だ。

ED(勃起不全)に悩んでいる人向けのオンライン診療アプリ

EDとはErectile Dysfunctionの略称で、日本語では勃起不全や勃起障害と呼ばれる男性の性機能障害の一種である。

一般社団法人日本臨床内科医会の発表によると患者数は推計1,130万人にも上り、40歳以上の男性では3人に1人が該当するが障害を患っていると言われている。

診療は保険適用外の自由診療となり、投薬による治療が主流となっている。

DMMオンラインクリニック

スクロールできます
特徴・自由診療の幅広い科目に対応
・情報セキュリティマネジメントの国際規格に基づく認証を取得
診療科目15種類
対応時間24時間
決済方法クレジットカード(VISA、AmericanExpress、JCB、DinersClub)
DMMポイント、PayPay
薬代以外にかかる費用配送料:税込550円
運営元合同会社DMM.com
東京都港区六本木三丁目2番1号住友不動産六本木グランドタワー24階

クリニックフォア

特徴・保険診療、自由診療どちらの診療科にも対応
・LINEを通した相談サービスあり
診療科目24種類
対応時間7:00~23:30
決済方法クレジットカード(VISA、MasterCard 、AmericanExpress、JCB)
GMO後払い、代金引換、Amazon Pay
薬代以外にかかる費用送料:税込550円
診察料:1,650円
運営元医療法人社団エムズ
埼玉県さいたま市大宮区大門町2丁目118番地大宮門街4階

イーライフ

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特徴・医療費は薬代のみで診察料やシステム利用料など追加費用は発生ない
(※自由診療のため保険は適用されません)
・英語による診療にも対応
・LINEとメールによるカスタマーサポートあり
診療科目8種類
対応時間7:00~22:00
決済方法クレジットカード(VISA、MasterCard 、AmericanExpress、JCB、DinersClub、Discover)
医療費以外にかかる費用なし
運営元eLife株式会社
東京都品川区西五反田3-11-6
サンウエスト山手ビル4F

EDの治療は自由診療となるため、診療報酬点数ではなく医療機関が定める薬代がメインとなる。受診前に医療機関の案内をよく確認するようにしてほしい。

急な体調不良・救急対応のオンライン診療アプリ

近所の医療機関が閉まっている夜間や休日の発熱や発疹など、急な体調不良時にオンライン診療アプリを通した受診をする人も多い。

病院へ出向く体力の余裕がない時や、待合室での感染リスクが気になる…という場合の活用も良いだろう。

  • オンライン診療では、症状や診療科によっては自由診療(保険適用外)となる場合があります。診察前に必ず料金体系と保険の適用有無をご確認ください。

クリニックフォア

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特徴・保険診療、自由診療どちらの診療科にも対応
・LINEを通した相談サービス
診療科目24種類
対応時間7:00~23:30
決済方法クレジットカード(VISA、MasterCard 、AmericanExpress、JCB)
GMO後払い、代金引換、Amazon Pay
医療費以外にかかる費用システム利用料:税込1,000円
配送料:税込390円~
運営元医療法人社団エムズ
埼玉県さいたま市大宮区大門町2丁目118番地大宮門街4階

ファストドクター

スクロールできます
特徴・緊急性に応じて119番案内や往診、対面診療の手配にも対応
・4,800名以上の医師が勤務 研修医は所属していない
診療科目内科、小児科、心療内科、精神科 など
対応時間内科:24時間365日対応
決済方法クレジットカード(VISA、MasterCard 、AmericanExpress、DinersClub)
NP後払い
医療費以外にかかる費用配送料:1,034円~(地域により異なる)
後払い手数料:税込277円
システム利用料:330円~(受診する科によって異なる)
運営元ファストドクター株式会社
東京都渋谷区恵比寿4丁目20-3恵比寿ガーデンプレイスタワー32階

SOKUYAKU

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特徴・47都道府県で薬の当日配送に対応
・希望のクリニックを探してオンライン受診予約を取るスタイル
・操作に困った時は専門のスタッフが電話やメールでサポート
診療科目40種類以上
対応時間24時間(診察時間などは受診する医療機関により異なる)
決済方法クレジットカード(VISA、MasterCard 、AmericanExpress、JCB、DinersClub、Discover)
デビットカード、コンビニ後払い
医療費以外にかかる費用サービス利用料:税込275円
当日配送料:税込660円~(地域により異なる)
翌日配送料:税込560円~(地域により異なる)
運営元ジェイフロンティア株式会社
東京都渋谷区桜丘町9-8 KN 渋谷3 4階

いずれのアプリも、医療保険適用の診療に対応しており、診療内容が幅広いのが特徴だ。症状に合わせて、希望の診療科を受診してほしい。

オンライン診療にかかる費用と保険適用の仕組み

病院に出向いた時の対面診療とオンライン診療で、診療報酬に大きな違いが出ることは少ない。

とはいえ、対面診療時と費用が全く同じになることはないので、診療報酬の仕組みをある程度頭に入れておくと不安感なく受診へと進んでいけるはずだ。

一方で、健康保険が適用されない自費診療・その他の項目については、医院側が自由に決められるため、利用するオンライン診療プラットフォームによって価格が異なる。

この点は、対面診療でも同じである。

オンライン診療にかかる費用の仕組みや保険適用について、より詳細に解説する。

初診・再診・診療報酬の基本料金

診療報酬とは、医師が行う1つ1つの診療行為に対して国が定めた”点数”のことを指す。この点数は、医療機関ごとの差はなく、全国どこの病院を受診しても同じである。

再診料75点、明細書発行加算1点、外来管理加算52点、特定疾患療養管理料225点の場合

診療点数の合計353点 353点×10円=3530円

3割負担の人…1,059円の支払い(残りの2,471円は加入している医療保険者が負担)

1割負担の人…353円の支払い(残りの3,177円は加入している医療保険者が負担)

点数は1点=10円として計算され、最終的に患者さんの自己負担割合に応じて窓口での支払額が決定していく仕組みだ。

病院でいくら払うことになるかは、”診療報酬の点数が何点なのか”が大きなカギを握ってくる。

【診療報酬の点数の違い 一例】(医科診療報酬)

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項目オンライン診療時の点数対面診療時の点数
初診料251点291点
再診料73点75点
小児科療養指導料235点270点
てんかん指導料218点250点
生活習慣病管理料(II)290点333点
出典:しろぼんねっと「令和6年 診療報酬点数表」※令和6年3月5日版

【オンライン診療でのみ加算できる項目 一例】

スクロールできます
項目点数
オンライン診療料71点
オンライン医学管理料100点
精神科オンライン在宅管理料100点
遠隔モニタリング加算150点
出典:しろぼんねっと「令和6年 診療報酬点数表」※令和6年3月5日版

上記は、令和6年度に改定された診療報酬点数を一部抜粋したものである。

オンライン診療と対面診療では、同じ項目でも加算される点数に違いがあるのだ。オンライン診療の方が点数が低くなる項目もあれば、オンライン診療だから加算される項目もある。

トータルで見た時に多少の金額の違いが出ることは避けられない。

同時に、そもそも対面とオンラインとでは行える処置や検査の内容が異なるため、全く同じ点数での診療にはならないという点も理解しておいてほしい。

また、夜間帯や休日に診療を受けたことにより、プラスで診療報酬点数が加算されてしまい費用がかさむケースもある。

加算の対象となる時間・曜日
  • 時間外加算:平日の午後6時~午前8時、土曜の午前8時前・正午以降
  • 休日加算:日曜、祝日、年末年始
  • 深夜加算:午後10時~午前6時

オンライン診療は、対面診療と比べ夜間帯や土日祝日などにも対応しているケースが多い。利便性は高いものの、時間外の加算がされる場合がある点には注意が必要だ。

薬の配送料や処方箋発行にかかる費用

オンライン診療では、医師の診察だけでなく必要に応じて薬の処方を受けることも可能。

その際は、以下の方法で薬を受け取る必要がある。

①処方箋の発行を受け、自分で薬局に出向いて薬を受け取る

これは、医療機関から自宅に処方箋を郵送してもらうパターンだ。受け取った処方箋を持って、自分の好きな薬局へ出向いて薬を処方してもらう流れとなる。保険証など必要書類を提示すれば、患者さん本人ではなく家族の受け取りも可能だ。

発生する費用
  • 情報通信機器を用いた場合の処方箋料
  • 郵送料や事務手数料(発生しない場合もあり)
  • 調剤料(薬局の窓口にて支払い)
②かかりつけの薬局に処方箋を送付してもらい、薬を受け取る

いつも行く薬局が決まっている場合には、医療機関から薬局に直接処方箋をFAX等で送ってもらう方法もある。こちらも①と同様に、家族による薬の代理受け取りも可能だ。

発生する費用
  • 情報通信機器を用いた場合の処方箋料
  • 郵送料や事務手数料(発生しない場合もあり)
  • 調剤料(薬局の窓口にて支払い)
③薬の配送サービスを使って、自宅に薬を届けてもらう

医療機関によっては、薬の配送サービスを行っているところもある。これを利用すれば、薬局に出向く必要なく、宅配で薬を受け取ることが可能だ。

オンラインにて薬剤師による服薬指導が実施されるため、処方に際して気になることがあれば相談もできる。

発生する費用
  • 情報通信機器を用いた場合の処方箋料
  • 薬の配送料
  • 調剤料

①②は院外処方扱いとなるため、処方箋料が若干高くなる他、薬局窓口にて薬剤服用歴管理指導料などの追加点数が発生する。

処方箋の郵送にかかる費用が発生する場合もあるが、数百円で済むケースが大半だ。

③は院内処方扱いとなるため、処方箋料が多少割安だ。しかし、薬の宅配にかかる配達料が発生してくる点には注意が必要である。

薬の配送料や処方箋の郵送料は、診療点数の項目ではなく、各医療機関が独自に定めている。予め発生する費用を把握した上で、どの方法で薬を受け取るか検討してほしい。

システム利用料とは?その他の項目は要チェック

オンライン診療では、「システム利用料」という名目で費用が徴収されるケースが多い。

これは、医療機関のオンライン診療システムを使うことに対する費用で、診療費とは別に発生する。

システム導入にかかった費用や、オンラインシステムを維持するための費用・情報保護のための経費などに使うという名目での徴収で、オンライン診療の利用料だと割り切って考える必要がある。

金額は、無料~数千円と医療機関によって差が大きい。徴収する回数も医療機関によって、毎回・月に1回・初診時のみなど様々だ。

このようにシステム利用料は、各医療機関での対応が大きく異なる部分である。

金額は、相場は医療機関によって異なるが、数百円〜数千円の範囲で設定されている。、繰り返し発生する費用となるため、事前に確認しておくことが重要だ。

”療養の給付と直接関係ないサービス等の費用”に該当するため、事前に医療機関側から料金については説明がある。金額、内容をよく確認し、納得の上で受診へと進んでほしい。

田中医師

保険診療でも自己負担額は対面と全く同じとは限りません。
特に「システム利用料」などは医療機関によって大きく異なるので、予約前に費用体系をしっかり確認することが、後々のトラブルを防ぐコツですよ。

自費診療と保険診療の費用の違い

「保険診療」とは健康保険が適用される診療・治療のことで、「初診・再診・診療報酬の基本料金」で解説した診療報酬の点数によって金額が決定する。

一方の「自費診療」とは健康保険が適用されない診療・治療のことで、医療機関が自由に金額を設定することが可能だ。

保険診療は、健康保険法など法律によって定められた範囲の治療や医療行為・薬にのみ適用される。

そのため、最先端の医療技術や厚生労働大臣による認可が取れていない薬剤・審美性の向上を目的とした医療行為などは、自由診療となってしまうのだ。

また、自費診療と保険診療を混合させることは原則として禁止されている。

自費診療を伴う治療を受ける際には、初診料・再診料といった部分についても「自費診療」扱いとなる点には注意が必要だ。

費用の合計は何に左右されるのか?注意点まとめ

オンライン診療の費用についての注意点は以下の通りだ。

  • オンライン診療と対面診療では診療報酬の点数が異なる項目がある
  • オンライン診療の方が低い点数の項目も多い
  • オンライン診療だけに加算される項目もある
  • 時間外や休日の診療による加算には要注意
  • 対面時とは行える診療・治療内容が異なるため一概に値段を比較することは難しい
  • 薬の受け取り方によって発生する費用が異なる
  • 諸費用の部分は事前によく確認しておく必要あり

オンライン診療の費用は「診療代+薬代+諸費用」で計算される。

診療代は、保険診療なのか・自費診療なのかによって考え方が大きく変わる。

保険診療は、診療報酬の点数によって計算される。対面診療と比べて低めの点数になっている項目も多く、オンラインだからといって高額になるとは言い切れない。

自費診療の場合には、医療機関側が定めた費用にしっかりと納得した上で受診してほしい。

薬代は、同じ薬でも受け取り方によって金額に差が出る場合がある。これは、処方箋の点数が院内処方と院外処方で変わることと、郵送料など様々な要因が絡んでくるからだ。

いずれにしても「診療代・薬代」の部分だけでは、オンラインと対面での差はそこまで大きく出ない傾向にある。

それよりも、両者に大きな差を生み出すのは「諸費用」の部分だと言える。

  • システム利用料
  • 決済手数料
  • 診断書等 各種書類の発行手数料
  • 郵送料

これらは医療機関ごとに独自に定めることができる項目であるため、事前によく確認し納得した上で受診するようにしてほしい。

オンライン診療を選ぶポイント

オンライン診療と一言でいっても様々な医療機関がサービスを提供している。より納得感のある診察を受けるためには、5つのポイントをおさえた受診先選びがおすすめだ。

それぞれ解説する。

① 保険適用の有無

オンライン診療は、保険適用のものと保険適用外のものがある。

基本的には、各医療機関が「これらの病気は保険適用」「これらの病気は保険適用外(自由診療)」と定めているため、自分がどちらに当てはまるかは事前に確認できる。

中には、肌荒れやピル処方など保険適用となるパターン・ならないパターンが混在するケースもある。

これは、審美性や避妊などを目的としている場合には保険適用とはならないものの、尋常性ざ瘡や月経困難症といった疾患を治療する目的の場合には健康保険の適用対象となるといった法的制度が理由だ。

医療機関によっては、自由診療のみに対応しているところもある。

保険の範囲内での診療を希望する場合には、保険適用(保険診療)に対応するアプリを選ぶようにしてほしい。

② 診療科目・医師資格・診療時間

医療機関としてのスペックが、自分の希望とマッチしているかも重要な確認事項の1つだ。

  • 風邪症状がある、仕事後に家で診察を受けたい
    • 上記のケースでは、内科で夜間帯の診療にも対応している医療機関を選ぶと良い。
  • メンタルの不調を相談し病名があるなら診断書がほしい、日曜しか時間がない
    • 上記のケースでは、診断書の発行に対応している精神科で日曜や祝日にも対応している医療機関の受診がよいだろう。

このように 自分の症状・体調に合わせて受診科目を考えることに加え、曜日や時間帯の希望が叶う医療機関を選ぶことが大切だ。

オンライン診療アプリによっては、医師ではなくカウンセラーや看護師など医師以外の医療従事者の対応に留まるものもある。

この場合は、あくまでも”健康相談”にとどまり、薬の処方や診察を受けることはできない。

薬の処方や医師の診察を希望する人は、医師資格保持者と面談できるアプリなのかをしっかり確認しておくことが必要だ。

③ 処方箋・薬の配送オプション

医師が薬の処方が必要だと判断した場合、どのような方法で薬を受け取りたいかも予め考えておくと良い。

調剤薬局に出向くのが大変だと感じる人は、受診~薬の配送まで一括して進めてくれるサービスの利用を検討しよう。

一方で、かかりつけの薬局で処方を受ける方が安心する…と感じる人は、処方箋の発行に対応した医療機関を選んでほしい。

④ アプリの使いやすさ・UI・対応端末

アプリの使いやすさや操作性の相性は、スマートな受診に欠かせない項目だ。

オンライン診療アプリの多くは、いずれも普段からスマホやPCを操作している人であれば問題なく予約~診察~決済と進めることができるものばかりだ。

それでも、アプリごとに操作性には違いがあるため、「ストレスなく使える」と感じるものを選ぶと良い。

また、スマホやPCのバージョンによっては非対応となってしまうアプリもある点には注意してほしい。

⑤ サポート体制

オンライン診療では、医療情報という重要な内容に加え、健康保険証や決済用のクレジットカードなど様々な情報を提供することになる。

プライバシーポリシーやセキュリティ面などに配慮されたアプリを選ぶと良いだろう。

また、診察前後のサポート体制の手厚さから選ぶという声も聞かれる。

アプリ内の問い合わせフォームや、問い合わせ専用のメールアドレスが用意されているアプリも多い。

初めてのオンライン診療を検討している人などは、サポート体制もチェックしてみてほしい。

田中医師

たくさんのアプリがあって迷うかもしれませんが、まずはご自身の症状やライフスタイルに合ったもの、そして信頼できると感じる医療機関を選ぶことが大切です。焦らず、情報をしっかり比較検討してみてください。

自分にあったオンライン診療アプリを上手に活用してみよう

当記事では、オンライン診療アプリについて解説した。

オンライン診療アプリとは、インターネットを通して医師の診察や薬剤の処方を受ける遠隔医療サービスだ。

アプリ内で予約・診察・決済まで一貫して対応しているサービスが多く、その利便性の高さから利用者数は増加傾向にある。

アプリによって診療科目や特徴が異なるため、目的や希望に合わせて選ぶことが大切だ。

実際に病院へ出向いての受診とオンライン診療・保険診療と自由診療とでは、料金体制に大きな違いが出る点は予め理解しておいてほしい。

インターネットを通した様々なサービスが広がっている時代。

病院受診も、ライフスタイルやニーズに沿った”オンライン診療”の活用を前向きに検討してみるのも良いだろう。

  • 自由診療は(保険適用外)に該当し、治療費は全額自己負担となります。

この記事を書いた人

院長の田中先生は、がん治療や嚥下機能評価に携わった後、在宅医療の道へ進みました。在宅医療のパイオニアとされるクリニックでノウハウを学び、地域全体を診る医療も経験。「押し付ける医療ではなく、患者さんやその背景を深く理解し、最適な選択肢を一緒に考えていく」ことを信条としています。その想いを胸に、都心で理想的な在宅医療を提供するため、このクリニックを開設しました。

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